ブラキストン線をジープで超えて西比利亜へ

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ハセガワ1/72 MIG25製作② ‥あとインステッド戦車。

 ‥先ほど『アーニャと模型と東側兵器』の第5話、ミグ25編をうpしました。
拙い内容ではありますが、楽しんでもらえれば幸いです。

『この休み中に凸ダグとアーニャと一話ずつ上げること』

この悲願が達成できて、しばらくは大丈夫そうです。


 しかし、動画を作っていて思ったのが
「情報とはあやふやなものになりやすい」ということ。
「○○だ!」と断言することは難しいということ。
(社会でははっきりしろ、と言われますが(笑))

例えばベレンコ中尉の亡命理由などは本人が語っているはずですが、
正確な理由はいまだにはっきりしてません。
亡命事件を扱った本に載っているかもしれませんが、
僕のように、みんな面倒くさがって読まないんでしょうか(笑)。

 ミグ25もそうです。
「中東でマッハ3.2を計測した」といわれていますが、
実際はマッハ2.83以上を出すと機体が壊れるので、
リミッターが掛けられていた、とベレンコが証言しているのが定説です。

 だから、詳しい人はツッコミを入れるかもしれませんが、
イスラエルがマッハ3.2を計測した、という説は正しいらしく、
機器の計測方法や計算方法によって、マッハ2.8をマッハ3.2と間違えた、
とも言われています。(多分、それが正しいのでしょう)

 でも、かと思えば、エジプトに派遣されたソビエトパイロットが、
「マッハ3を出して上官にめっちゃ怒られた」
という証言もあるんです。

 あと、「マッハ3を出すことは可能だが二度と機体は使えなくなる」という証言も。
一体どれが正しいのか?

 案外、機体によってバラつきがあり、出来る機体、出来ない機体があったとか?
 同じ38式歩兵銃が、作られた場所によって部品の互換性が無かったみたいに‥

 でもこんな話、10分以内に収めることが目標の『アーニャ』では
 出来るはずもありません(笑)。

 これによってまた情報は曲げられていくのでしょうか‥。


さて、ミグ25ですが、やっぱりモールドを彫り直すことにしました。
めんどいけど、塗装で誤魔化せる腕は無いし(笑)、モールドが無いのは不安だし。
練習するいい機会かな、と思ってやってみることにします‥最低限のモールドを。


ですが、まず保護と塗装のためにキャノピーをマスキング
曲面にフィットするというシートを使用しましたが‥











うまくいかない‥こんなんでいいのか?!

切れ目ぐらい入れとくんだった‥
まあ、ますきんぐ出来ていればいいだろ‥。
しかしそれより、綺麗にカット出来てないことの方が不安です。
うまく塗装で誤魔化せればいいけど‥


ではスジボリを始めていきます。
BMCタガネの0.2mmでやることにします。




0.2mmは航空機プラモだとちょっと太いようなのですが、
これより細い0.15だとこのキットだと繊細な気がしたのです。
他は凸モールドなのに繊細なモールドってのもね‥
なので、あえて0.2mmでやってみます。





こういう時のために買っておいたガイドテープですが、これが硬い!
これはガンプラの直線部分とかに使うようですね‥。


悩んだ結果、タミヤの曲線マスキングテープをガイドにすることにします。
薄いから心配だったのですが、ネットで調べてみたら一般的なようで一安心。

おそるおそる貼り付け、カリカリとやってみます‥。








こ、こんな感じでいいのか?!

結構失敗して焦ったのですが、失敗しても割と簡単にペーパーで消せるんですね。
なので、なんとかアタリをつけ、カリカカリカリ彫っていきます。


不安になったので、いちいちスミ入れして確認します。





‥良いような悪いような(笑)
まあ、それっぽい感じではあります。






ここまで来たらもう後には引けません。

ちなみに彫っていて気付いたんですが、
このキットのパーツ分割はパネルラインに沿って分割されているようです。
なので、あとでモールドを彫るなら、しっかりと接着しておく必要があります。








ま、まあ、良しとしましょう!

ちなみに慣れると楽しくなってきて、最初はいやいやだったのが、一本彫り終わると
「次はどこだ?」と、彫れる場所を探すようにまでなりました。

こんな作業に数日かけたら嫌だと思ってましたが、数時間で終わりました。
まあ全面ではなく、上面、側面の直線部分だけなので当たり前ですが。

でもおかげでスジボリへの苦手意識を克服する、良い練習になりました。
これが最新の繊細なモールドなキットだったらこうもいかなかったでしょう‥。


さて、後は塗装するだけですが、その前の腕ならしに
タンクローリーを塗装することにします。





それとついでにダグラムのインステッドも塗装。
キットはヤフオクで買いだめしてあって、いつか作る機会を待っていたのです。




その前にタンクローリーもディティールアップ。
キットで唯一気になっていたライトガードを作り直すことにします。

最初はメッシュを使おうとしましたがバラバラになって失敗。
仕方なく、鉛板と伸ばしランナーで格子状に作っていくことにします。








キット付属のライトガードとの比較。

曲がってるし、不格好だけどキットのママよりはマシでしょう。
小さいからバレないバレない(笑)!


インステッドにも機銃追加



しかしこんなところに機銃なんてあるのかな‥
資料を見返してもよくわかりません。
まあ、アニメのメカっぽいし、きっと30mmとかの重機関砲なのでしょう。
いきなり大火力になりました(笑)。


インステッドに手すりを追加するついでに、
タンクローリーにも手すりとドアミラーを追加します。

こういう手すりも作るのが面倒だと思っていたのですが、
ひとつうまくいくと、次々作りたくなります(笑)。
スジボリと同じですね。
それを言えばプラモを作る行為自体がそうなのかも。








さて、塗装も完了しました(ほとんど単色なので早いのです)。


問題は海外キットの鬼門・デカールです。
僕が好きなズベズダでさえ、海外のデカールはダメダメなのです。

水に浸けても、国内のデカールみたいにフワッと浮き上がったりしません。
なんとか台紙から剥がし、貼ってみましたが‥






このザマだよ!わかってたよ!






タンクローリー側面の文字は、コレ、一文字一文字別のようです。
いや、つながってるの?わかんない!
貼ってみましたが、AだのOだのが次々バラバラに‥!


破片を繋ぎ合わせ、なんとかリカバリーしてみます‥。




うん、上出来上出来!(白目)


で、なんとか完成したのがこんな感じデス!




消化器は無くしたので、ランナーで製作。
文字はやけくそで筆で書きましたわ(笑)。

ちなみにこのキット、出来は良いんです。
特にタイヤは、パーティングラインさえなんとかすれば素晴らしいモールド!

でも時間経過か元々脆いのか、タイヤとシャーシの接着がうまくいきません。
仕方なく強引に瞬接でごり押しでくっつけました。
こっち側はなんとか接地してますが、反対側のタイヤは浮いてたりします(笑)


インステッド戦車はこんな感じ。



やっぱり色は自作して良かった‥。
今はせっかくダグラムカラーがありますから、それを使いたかったんですが、
インステッドと同じと思われる「モスグリーン」がどうも明るい‥。
これ、ニコラエフとかスタンディングトータスの色のようです。

おそらくスコープドックの基本色のグリーンだと思うんですが持ってません。
秋葉まで買いに行こうかとも思いましたが、手元にあった塗料で調合。
こちらのサイトを参考に、それっぽい色が出来ました。
ダグラムカラー、要らないじゃん(笑)。


最近思うのが、模型の色って自分で考えなきゃいけないんだなってコト。

昔はガンプラ買ったときに「この色がわかんないじゃないか!」と腹が立ったり、
「何と何混ぜれば出来るんだ!」とか、
ガンプラ以外の古いキットならそもそも色指定がわかんなかったりと、
「どんな色?」という疑問がつきまとっていたものでしたが、
色は自分のイメージで作るべきですね、ウン。
ビッグフットの時もそうでしたが、どうもミコヤン、
「これで色指定はばっちり!」が売りのダグラムカラーに馴染めません‥。

あ、ちなみにコイツのデカールは経年劣化してましたが使えました。
さすがは国内プラモ‥。

ちなみに「インステッド」には「代わりに‥」という意味があるらしく、
その名の通り、様々な砲塔が存在します。
当時300円だった小さなこのプラモにも、ロケットランチャー仕様の
砲塔が付属し、コンパチできるのです。すっごーい!





バシュ!バシュ!バシュゥゥゥ!

それっぽい感じでしょ(笑)?
電磁誘導が出来ない(はず)のデロイアだからこそのロケットランチャーでしょうか。

ロケット弾体はキットのもの。
煙はバンダイのビルダーズパーツのサーベルを白く塗っただけ。
たったこれだけでエフェクトパーツが完成するのです。
(あのパーツ、サーベルじゃないよなあ‥)

そしてわれらが現代のインステッド、16式機動戦闘車との比較。
これをやりたかったのです。










こうしてくらべてみると、インステッドは車高がちょっと高く、幅が狭いですね。
新兵器であるリニア砲を積んだからでしょうか。

対する16式は当たり前ですが現用兵器なのでモールドが細かく、
アニメモデルと並べると違和感があるかなあ‥。

アオシマのこのキットはどこでも手に入るので、
ソルティックで余ったミサイルポッドつけて
インステッドにでっちあげようと思っていたのですが、
このモールドだと、旧ガンプラとEXモデルを並べるような感じなってしまいそう。



という訳で、以上、ミグ25のスジボリと、おまけプラモでした。