ブラキストン線をジープで超えて西比利亜へ

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2023年迎春!昨年10月、フィンランド人とタミヤ戦車と余市でBBQ!

 

あけましておめでとうございます!!

 

…もう1月も終わりますが。

ジープはスタッドレスではないので最近乗ってませんでした。

でも正月休みに晴れた日があったので、バッテリーの充電がてら近所をドライブ。

で、セイコマでコーヒーを買った時に正月飾りをつけたままだったことに気づいた、

という状況がこの画像です(笑)。

 

さて、私は北海道の苫小牧市に住んでいるのですが、全国的に雪が凄かったですね。

苫小牧は地形の関係でむしろ、雪は少なかったりします。

とはいえ全国的な寒波ともなればさすがにジープも雪に埋もれてしまいました。

 

 

実はこの写真を撮った前日、寒波が来ると言うのでバッテリーを外していたのです。

夜勤明けの朝は寒く、眠たかったですがやっといて正解でしたね。

 

外したバッテリーは部屋で充電したのですが、ほとんど劣化してませんでした。

こないだ乗ったから?断熱材を巻いていたからかな?

 

室内での充電は水素ガスが出て危険とのことでしたが、ガスは発生しませんでした。

密閉型だと大丈夫だったりするんでしょうか。

とりあえず、雪が解けるまで当分は乗れそうにありません。

 

 

さて、現在はもう2023年の2月になろうとする時期ですが、

去る昨年10月ごろに面白いイベントがあったのでそのことを書こうと思います。

 

私の実家は北海道の余市町で、両親と弟が余市に住んでいます。

弟はフィンランドの生活雑貨を仕入れて、実店舗やイベント、ネットで販売する、

という仕事をしています。

 

なぜフィンランドなのかといえば、

弟のお嫁さんとそのお姉さんがフィンランド好きで、

言葉も知らないのにメタルバンドを追っかけてフィンランドに行ったりしているうちに

すっかりフィンランドの魅力に憑りつかれてしまった、ということらしいです。

かもめ食堂も好きらしいです(‥あ、DVD買ったのにまだ観てないわ(笑))。

 

で、嫁さんのお姉さん(私からは義理の姉?)はなんと

フィンランド人と結婚までしてしまいます。

 

…でもお姉さんはフィンランドに行くのが面倒になったらしく(笑)、

相手の方とは織姫と彦星のように別れ別れで生活しています。

その相方が昨年10月、色々都合をつけて久しぶりに余市に来ると言うのです。

 

正直、給料日前で色々苦しかったのですが(笑)、次はいつ会えるかわからない、

とのことで僕もその旦那さん(ツンドラさん(仮名)としましょうか)に

お会いすることにしました。

 

 

この画像は弟の家の近くで撮影したもの。

 

見える岬はシリパ岬。その下に余市神社、余市港、自衛隊の基地があります。

私も子供の頃からこの景色を見て過ごしてきました。

 

この画像は深い考えもなく、ブログに使おうと思って撮影したのですが、

あとでツンドラさん(仮名)が弟の実家に寄った時、シリパを指さし、

「アア…オレ、一番スキ…!」と、片言でため息交じりに語っていました(笑)。

 

彼も何回か余市を訪れており、彼は彼で余市が好きになったようです。

 

 

ツンドラさん(仮名)を迎えるにあたり、家の近くでBBQをやることになりました。

彼もフィンランド人らしくアウトドア好き(銃でトナカイ?も撃ちます)。

でも向こうでは規制で自由に外で焼き肉をできないとのこと。

 

弟は自分がBBQが得意でないこともあり、不安そうでしたが、

迷っている時間も代案も予算もないし、俺が何とかする、と弟を説き伏せました。

 

この画像は、弟が一行を迎えに行っている間、私がBBQの下準備をしていたとき。

私もそんなアウトドアの達人でもないんですけどね(笑)。

 

自分の道具以外でBBQやるのは初めてでしたが、

まあそつなく準備を整えることが出来ました。

さすがにコンロがでかく、弟の用意した炭をほとんど使い切ってしまいましたが。

 

 

奥に見える古めかしい建物は『旧下ヨイチ運上屋』という重要文化財

簡単に言うとアイヌと和人の交易所ですね。

 

結構重要な建物なんですがそんなに賑わっているわけでもありません。

なので、普通に民家と隣り合っていたりします。

子供の頃は由来もよく知らないし、有難味を感じることもなかったですね(笑)。


recotripp.com

 

 

そうこうしているとお姉さん夫婦をはじめ、弟の家族やお嫁さんのお兄さん

(なんて言うんですかね?(笑))が到着しました。

弟夫婦がスーパーで買った大量の食材をみんなでワイワイ焼き始めます。

炭を大量消費しただけのことはあり、火力も十分!

 

弟が買ってきたホッケの開きが特に好評で、飲兵衛のお兄さん(カラオケ店員)が

「居酒屋のやつより大きくて安くてうまい!」と大喜び。

やっぱり炭火だと全然違うとのこと(普通の店では炭火では調理できない)

ツンドラさん(仮名)もあっちで魚を焼いて食べた経験はないらしく大喜び。

 

ここで私が飯盒で炊いた飯を出したものだからお嫁さんが絶句。

「お兄さん、そんなことできるんですか?!」

飯盒なんて1000円で買えるし、私もスマホで調べながらやってるレベルなんですが、

この時のことはお嫁さんには印象的だったらしく、正月に会った時にも言われました。

(いざという時のために用意しておくからやり方教えて、とのこと(笑))

 

 

宴もたけなわ、といったところで私はツンドラさん(仮名)にプレゼント。

私と同じミリタリーマニアとのことで、タミヤのプラモデルをあげました。

同盟国だったドイツから供与された3号突撃砲フィンランド軍仕様で、

フィンランドらしく?側面に丸太が装備されてたりします。

 

 

Amazonで2000円ぐらいだし、なんならAmazonで自分で買えるし、と

軽く思っていたのですが、このプレゼントにツンドラさん(仮名)は大感激(笑)。

何度も私を抱擁し、片言で感謝の言葉を何度も繰り返すのでした。

挙句、みんなを集めて撮影会(笑)。

 

 

妻のお姉さんも喜びつつもびっくりしていました。曰く、

「わたしたちにはこういうプレゼントは思いもつかない」とのこと(笑)。

ユーラシア大陸を超えてオタク心が通じたと言ったところでしょうか。

 

ちなみにこの時、箱絵の戦車に女性の名前が書いてあることに気づきます。

私は戦車兵の恋人の名前だろうと言ったら、彼曰く

フィンランド人は自分の船に女性の名前を付ける」とのこと。

これはこれで面白い知識を得ることが出来て私も満足です。

 

フィンランドはかつてロシアに脅かされていました。

そのため、この戦車の例のようにドイツと手を組みロシアと戦った経緯があります。

なので、フィンランド人は基本、ロシアが大嫌い!

弟からそのことは釘を刺されていたのですが、でも私はロシア好きなので、

そのことを控えめに彼に伝えるとさすがに彼の顔が曇ります(笑)。

 

「コーヒーと、プラモデル「は」ありがとう…!」

「サハリン、クナシリ、今は誰のものになってる?!んんっ?!」

 

…というわけでこの日、余市で行われた日芬首脳会談はこの後

「共に協力して東西からロシアに立ち向かおう」という基本合意に達しました(笑)。

 

しかしこの日は冗談半分の話だったのに、

実際の国際情勢も日芬の協調路線に傾きつつあるようで。時代ですなあ‥。

 

www.yomiuri.co.jp

trafficnews.jp

 

まあ固い政治の話?はさておき、BBQのこの後の話。

弟のアイデアで、みんなで余市ニッカウヰスキー工場を見学に行くことに。

 

もちろん飲兵衛の日芬のお兄さん二人の目的はウヰスキーの試飲。

私は酒には興味がないけど(笑)、敷地の中を見たくて一緒に行くことに。

 

www.hotholiday.jp

 

 

何しろ私が40年来知りたかったのは、この正面入り口の裏側について。

というのも小学生当時、私たちはこの正面入り口の前を登下校していたからです。

 

ようやくこの年にして長年の謎が解けました。

 

結論。これが内部(笑)。

 

外から見える古めかしい外壁の内側も、普通に事務所か何かで、

ちょっと覗いたら打ち合わせをしていた職員さんと目が合い、慌てて逃亡。

将来そんな落ち着きのない大人になるなど、小学生当時の自分には教えたくない(笑)。

 

でもそんなジープのように古い建物が今でも使われていることに感動はしました。

うちのジープも幼稚園の頃に作られてますからね~(昭和56年式)

 

 

 

余市のニッカなんていつでも行けるだろ、と思われるかもしれません。

 

実際、私もそう思っていたので、片づけをするからみんなで行ってくればいい、

俺はヒマな時にジープで勝手に行ってくるから、と弟に言ったぐらいです。

 

ところが例のコロナ対策で、今は自由に立ち入ることが出来なくなり、

地元の人間ですらこうやってツアーを組まなければ入場も出来ないとのこと。

 

なので酒に興味がない私も同行したという訳です。

こういうときしか入れないから。(弟はそこまで考慮して予約してました)

いやはや、世知辛い世の中になりましたなあ‥。

 

 

 

 

 

ひとしきり見学の後はみんなで試飲会。

飲兵衛二人は今や貴重なウヰスキーに舌鼓を打ちますが、

運転手である私と弟はアサヒ飲料のアップルジュース(笑)。100%であるだけマシか。

 

日本に本格的な洋酒文化をもたらしたニッカウヰスキーも、

現在はアサヒグループの関連子会社。

子供の頃は美味しいシロップが飲めたものですが、今はそれが何だったのか、

調べるすべもありません。

 

国破れて山河あり。

企業買収されて醸造所あり(?)

三菱ジープ廃れてクロスオーバーSUVあり‥

(余談ですが、土木の会社では私があまりにジージープ言っているので

ジープはアメリカだバカ!」と怒鳴られました(笑)違うもん!トトロいたもん!)

 

ともあれ、ツンドラさん(仮名)もお土産をどっさり買い込みご満悦。

私もこの時買った小さなウヰスキーを机の上に飾っています。

(戦闘機はロシアのミグですが!(国籍マークはチェコ))

 

 

というわけで楽しい一日もこれでお開き。

あとはお姉さん夫婦をジープで札幌に送り届け、

(そして車内でお姉さんに土木会社での愚痴(笑))

ツンドラさん(仮名)と再びの抱擁と再会を誓う握手。

 

そのままローソンに停めて用を足して戻ると、知らないおじさんに

「良い車乗ってますねえ!」なんて急に言われてびびったり(笑)。

 

 

 

その後、お姉さんに教えられた苫小牧への帰り道をやっぱり間違い(笑)、

でもおかげで見つけたバーガーキングでようやくの夕食。

(土木にいる頃見つけてたんですが、そんなもの食べてる余裕はありませんでした‥)

 

そして眠い目をブラックブラックガムで強引に開きながら100kmを走破。

夜10時にようやく苫小牧に帰りついたのでした‥。(ガムが無かったらやばかった‥)

 

楽しかったし、自分のやってきたこともそれほど無駄じゃなかったな、

とようやく思えるようになった一日でした。

 

さあて、次に会う時はどんなお土産を渡そうかな…?