ブラキストン線をジープで超えて西比利亜へ

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生まれ変わったジープで東奔西走!室蘭のナンバー変更、月形でプロレス!

 

ジープが復活してからというもの、毎日が楽しくてなりません!

 

今まで一年間ジープに乗れなった鬱憤と、

以前より格段に運転しやすくなったミッションのおかげで運転が楽しいのです。

 

しかし、あれこれ行きたい場所はありますが、

まずは一年前に引っ越ししてから先延ばししていた、車の引っ越し手続きを完了せねば!

 

自動車保管場所の変更手続きは済ませたので、今度はナンバープレートの変更。

住所が苫小牧なので、室蘭の運輸支局まで行かねばなりません。

なかなか面倒ではありますが、おかげでドライブの口実が出来たというもの!

 

 

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室蘭に行くまでには白老、登別と都市部はありますが、

その間にはポツンポツンと家があるだけ。

基本、コンビニやスタンドもロクにありません。

 

 

室蘭の運輸支局に無事到着。

初めての室蘭の感想は、良く言えば懐かしい景色が残っていて、

悪く言えば道はガタガタで過疎が進んでいます(笑)。

色々見て回りたいところではありますがまずは手続きをせねば。

 

でも面倒なことはほとんど無く、札幌と違って空いているうえ、

お昼休みに到着して書類に記入する時間も十分にありました。

 

よって無事、問題なく苫小牧ナンバーの発行と相成りました。

 

 

J37が生まれ変わったということで、思い切ってライトガードをつけてみました。

 

本来30系には付属していませんが、カッコイイからというよりは、

ガラスのライトが剥き出しなのがちょっと不安だったので。

運が良ければ跳ね飛ばされた小石を弾いてくれるかも(笑)。

 

 

 

手続きは14時ぐらいに終わったので、どこかで昼食をと思い、

朝行くときに見かけた巨大なヒグマが目印の土産物屋に行ってみました。

 

ところが平日の昼過ぎだからか、ランチタイムのみの営業でした‥。

まあ、僕のジープ以外に広い駐車場に車がいないぐらいだから仕方ないですが‥。

 

 

 

さて、その数日後、今度は月形町に出駆けることになりました。

 

北海道ローカルのプロレスの試合を観るためでしたが、

僕は吉村昭の『赤い人』を読んで以来、月形町には前々から興味があったのです。

 

 

「赤い人」とは明治時代、北海道に送り込まれた囚人のこと。

彼らの多くは元々、幕末や西南戦争で捕らえられた士族の生き残りでした。

ガンダム風に言えばジオンの残党ですね(笑))

札幌が大都市になるよりも前に、彼らは開拓と懲罰を兼ねて月形や網走の監獄に送られたのです。

 

 

僕はこの本の影響で、東京で生活していた頃は実家の余市町にではなく、

月形町に行ってみたくてしょうがなくなるほどでした。

(ちなみに『ゴールデンカムイ』の存在は後から知りました(笑))

 

苫小牧からは余市町に行くのと同じ100kmほど。

行って行けない距離ではありませんが、ちょくちょく通うわけにもいかない距離。

僕のジープはリッター7km。ガソリンを30L も消費します。

 

なので、行くきっかけを探していたのですが、

今回プロレスの巡業が来るとのことでこれ幸いと行くことを決めました。

ついでに、大きなキャンプ場があるとのことなので、

2年ぶりに一人バーベキューを再開することにしました。

 

 

月形監獄は月形町の中心部・町役場の隣にあります。

「月形」の名前は初代典獄の月形潔から名付けられたもの。

つまり、何もない原野に監獄ができ、後から町が出来たのです。

 

ちなみにこの地が選ばれた理由は土地が肥沃で近くに大きな川が流れていて、

交通・物流に大きなメリットがあることが理由でしたが、

入植一年目は川の凍結により物資の供給がストップ。

よって食料の備蓄も医療器具も暖房もない(!)最悪のスタートとなりました‥。

 

 

入ってすぐの階段が擦り減っているのは、何人もの囚人がここを通ったからとのこと。

今の建物自体は、典獄の執務室を中心に後に建て直されたものらしいです。

 

中に明治時代当時の再現模型があるのですが、500m×1kmぐらいもある広大な敷地だったようです。

残念ながら建物内は撮影禁止だったのですが、悲願の月形監獄を見学出来て感無量。

というより、一回じゃ見きれなかったので日を改めてまた行きたいと思っています。

 

www.jalan.net

 

 

さて!

いつまでも監獄の思い出を引きずっているわけにもいきません!

 

この日は17時からプロレスの試合があるのに、キャンプ場入りは14時!

巨大な池のあるキャンプ場をゆっくり見て回るヒマもなく、

慌ただしく火を熾し、スマホで飯盒での炊飯を調べながら2年ぶりのBBQです。

 

…僕が焼き鳥をムッシャムッシャやっているそばを、まるでサファリパークのライオンを見るかのように場所探しの家族連れの車がゆっくりと通り過ぎていきましたよ(笑)。

 

kairakukoen.com

 

 

さあ、食べた後は本日のメインイベント・プロレスの観戦です。

 

僕がプロレスをよく観に行っていたのはもう10年以上前のアルバイト時代のこと。

それも新日本プロレスだけだったのですが、新日が好きというより、

僕はプロレス自体が好きなわけですよ。

なので正直、新日の東京ドームみたいな大きな試合より、

地方の体育館とかでやる巡業プロレスが好きなんですよね。近くで迫力がある試合が観れるので。

TV中継だと、痛め技にしか過ぎない逆水平チョップやボディスラムが、

生で観ると凄い音と迫力なんですよね。

 

「うっわ、こんなん俺が喰らったら一発で死ぬわw」

 

って技を次々に繰り出し、目の前で等身大の自分と同じ人間が戦っているわけです。

そのリアルを、よそのお年寄りや家族連れなどと一緒に共感するわけです(笑)。

これが楽しい。

 


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僕はこの『北都プロレス』なる団体はほとんど知らなかったのですが、

北海道で暮らすならばやはり地域密着型の団体を一度観てみようと思ったわけです。

 

ちなみにわが故郷・余市町でも試合があったのですが、有給取得が間に合わず、

残念ながら行けませんでした。

実はそのリベンジという意味もあったのですが。

 


見て下さい、この使い込まれたリングを!

なんか鉄柱が曲がってるんですよ。中古なのか、練習の成果なのか‥。

しかも試合中、セコンドが緩んだロープを締め直したり、

試合中、選手が場外に落ちると、巻き込まれないように観客のカバーに回ったり…

 

これぞTVやDVDでは味わえない「リアル」です。

特にこの日、前座として地元の空手道場の子供たちが演武を見せ、

数人がかりでプロレスラーに挑んだり、

マチュアの格闘選手が試合をしたりと特に等身大の「リアル」を感じました。

 

そして始まるメインのプロレスの試合!

怪奇レスラーがコーナーポストで逆立ちしたまま相手を迎えたり、

美女レスラーの先輩後輩同士が喚き合いながら蹴り合い、チョップし合い、

四人の巨漢レスラーがリングを揺らしてぶつかり合い、

最後はお年寄りの名物レフェリーも加えて男女も怪奇派も入り乱れてのお笑いバトルロイヤル。

いやあ、僕が見たかったプロレスを見せてもらいました。

今度は小樽で試合があるそうなので、是非行ってみたいと思います。

 

hokutoprowrestling.web.fc2.com

 

 

という訳で、復活したジープのおかげで僕は日々楽しい生活を過ごしています。

このジープがある限り、僕は北海道のあらゆるところに出駆けることが出来るでしょう!

(ガソリン代が払える限り!)