ブラキストン線をジープで超えて西比利亜へ

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苫小牧の海沿いにジープを直せる修理屋を求めて

とっくに駐車場の雪も解け、ゴールデンウィークも間近です。

 

4月28、29日は休みだったので、意を決し、

ジープを修理してくれる整備工場を探しに出かけることにしました。

(なお、掲示板で教えてもらったショップにメールしましたがいまだ連絡なし‥)

 

 

海沿いの235号線は苫小牧と室蘭を結ぶ大きな道路ですが、

並行している海沿いに細い通りがあります。

 

そこの通りにはなぜか、小規模な修理工場がいくつかあるのです。

前に散歩した時に見つけていたので、

今回は思い切ってこの海沿いの道のショップに行ってみることにしました。

 

 

235号線の途中には、巨大な灯台があります。使われているのかいないのか‥。

近くには「灯台前」というまんまの名前のバス停があります。

 

 

 

今は漁をしている雰囲気はありませんが、

昔はこの辺りではイワシが多く獲れたらしいです。

それを感謝しての小さな神社が235号線そばに祭られていました。

 

賽銭箱のそばにビンらしきものが置いてあり、ゴミかと思ってよく見ると

梅酒の小瓶(未開封)でした。

 

昔の漁業関係者がこっそり奉納したのでしょうか?

 

 

うち捨てられたジープの残骸。

車種はよくわかりませんがアメ車のジープで割と新しいです。

小さいので最初はジムニーに見えました。

 

見ての通りのボロボロなのに、比較的新しい機器やマスコットが残されています。

誰が?いつ?なぜここに?

気のせいか、ジープはボトムズのように残骸が似合う気がします…元は軍用車だから?

 

ちなみに寮の周囲には三菱ジープの残骸や、放置車両をよく見かけます。

近所の焼肉屋にはたまに三菱ジープが止まってるし、

こないだ仕事の帰りにはなんと僕と同じJ30系が走っているのを見かけました!

 

もちろん旧車のジムニーもよく見かけますし、

ってことはジープを扱えるショップが近くにあってもおかしくないと思うんですが‥。

 

 


すぐそばはもう海。津軽海峡寄りの太平洋です。

ミコヤンは日本海側の余市町出身なので太平洋を見るのは初めてかも(フェリーで見たけどw)。

 

はるか海の向こう側には陸奥湾や六ケ所村、恐山があるはず。

そういや去年、中国とロシアの艦艇が津軽海峡の公海上を通過してましたっけ…。

 

この日は風が強く、海も荒れていました。

それでも数人のお年寄りと犬を散歩させている主婦がいました。

晴れていれば釣りをする人とかいるのかも。

 

 

道に戻るとこんな風景が。

倉庫にカニ籠みたいなものもあり、いかにも海沿いらしい風景です。

 

この周辺は漁に関係する家は皆無で、その代わりリフォームなどの工務店が点在しています。

潮風で家が傷むから?

画像は撮りませんでしたが、廃屋や潮風でボロボロになった家もけっこうありました。

 

 

 

さて、ここらで意を決し、目をつけていた二軒の修理工場に行ってみましたが‥ダメ!

 

一件目は小規模で車検とかやってそうな小奇麗な修理工場。

話を聞いてくれた人は優しそうな人でしたが申し訳なさそうに「古い車は…」とのこと。

 

もう一件はちょっと大きい整備工場で中型トラックとかもいじれそうで、

レッカー車あって残骸が沢山捨てられててたりと期待していたのですがダメでした。

「申し訳ないけどうちには重整備できる人が二人しかいないので‥」

とのこと。

 

他の仕事もあるからってこと?人数が絡んでくるとは予想外でした。

でも食い下がって、この近くで話に乗ってくれそうな店を聞いたところ、

「K」なるお店を紹介されました。

 

ここから近いらしく、さっそく行ってみることにします。

新しいキーワードが出てきて、なんだかゲームのお使いミッションみたいですねw

 

そうやって海沿いに西に向かうと、現れたのは…

 

 

 

なんとゴルフ場?らしき巨大な廃墟!

朽ちてはいますがまるっと建物が残されています。

 

いや~、北海道の海沿いあるあるなんですけど、

海沿いは巨大な廃墟がまるごと放置されていることが多いんですよ!

今は寂れている証拠なわけだし、他人の失敗を楽しむのも不謹慎ではありますがw、

どこかこう、ロマンを感じるんですよ。遺跡や巨大生物の化石みたいで。

 

 

 

ついつい巨大廃墟に目を奪われてしまいましたが、

近くのラブホ(なぜかラブホはあるw)の近くに、改造されたジムニーが数台停まっている店があり、ダメ元で声を掛けてみました。

 

いかにも叩き上げで、でも目元は優しいツナギ姿のオヤジさんが話を聞いてくれましたが、ウーム、と渋い表情。

オヤジさんいわく、

「そういう大きい作業はウチやってないんですよ。せいぜい軽だねぇ‥」

 

なるほど、だからジムニーか‥。

するとオヤジさんが、

「そこの「K」さんに行ってみたら?ウチもあそこによく頼むんですよ」

 

と言うではありませんか。おお、またKさんか!

これはもう行くしかありません…っていうか近くにはもうショップが見当たらないw。

 

そういうわけで、先ほどの巨大廃墟に沿って言われた場所に向かうと…

 

 

ありました!

よりによって巨大廃墟の入口のそばにw

 

商用車やら軽トラやらやたら車が止まっていて、なつかしのスカイラインターボRS2000まで停まっています。

何やら繁盛してるお店のようですが、ミコヤンはどうも勘違いをしていたようです。

ジープをいじってくれる店なんて、つぶれかけたような小さな店で、

すっかり仕事も減ってヒマを持て余しているベテランのおやっさんが、めんどうな古い車でも懐かしがってやってくれそうな、そういうイメージでいたのです。

古い車なんて、そういう寂れたところじゃないとやってくれないと思っていました。

なので、ここは大丈夫なんだろうか、(忙しそうだし)どうせ門前払いだろ‥と。

 

しかしここまで来た以上、今更後戻りはできません。

何件か飛び込んで馴れたからか、ダメ元ではいってみることにしました。

 

事務所…というより普通の住宅の居間のようなところでしたが、声を掛けてみたところ、ベテラン風のオヤジさんが話を聞いてくれました。

「早くても連休明けだねえ‥」

「で、ミッションはそちらで用意するんだね?」

念を押され、こういったことに馴れていないミコヤンは

「いや、よくわからないんですけど‥」とか言いそうになりましたが、ここで素人の面倒くさそうなのが来たと思われては話が終わってしまうので、必死に飲み込んで「ハイ」と答えました。

 

するとオヤジさん、ウームと思案。

いわく、今は社長が留守なので、出来るかどうかは社長が判断するのでわからないとのこと。

とりあえずこの日は電話番号を伝え、帰ることにしました。

ひたすら海沿いを西進し、最後の最期ではじめて手ごたえを掴みました。

 

やってきた他のお客と玄関ですれ違い、邪魔にならないように外で靴紐を結んでいると、

「おおう、どうでした?!」

と、誰かが僕を呼んでいます。

顔を上げると、なんと先ほどのジムニーが停まっていた店のオヤジさんではありませんか!

「言ったでしょ。ウチもここによく頼むんですよ」

さっき会ったばかりのオヤジさんは笑っています。

僕はオヤジさんに礼を言い、好感触だったことを告げるとショップを後にしました。

 

 

時刻はもう夕方近く。

近くにあったトライアルでお祝いのお菓子を買い、寮に帰ることにしました。

 

まあ‥今日現在、まだ電話はないんですけどねw。

 

でもまあ、体当たりでショップに行ってみて、色々勉強になった気がします。

どのみち、今の蓄えじゃすぐに修理してもらう訳にもいかないだろうし。

 

まあ、普通のショップじゃダメだけど、まったく救いがないというわけではない、

ということがわかった一日でしたw

 

 

帰りに見かけた古いピックアップです。

このお店は移動販売やレジャー用のトレーラー専門店らしく、

敷地内で実際に軽食の移動販売も行っている様でした。

 

こういう車があるんだから、古い車をあつかう店はきっとある‥はず。

どの道、自走は無理そう(ミッションを痛めそう)なのでJAFのレッカー呼ぼうと思っているので、札幌まで足を伸ばせばショップが無いってことはないだろ、と思っています。

 

《おまけ》

途中で入ったとあるお店のトイレですが‥なんか位置おかしくない?