ブラキストン線をジープで超えて西比利亜へ

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三菱ジープと4人の謎の老人

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最近雪が多いですね。


苫小牧は本来、雪が積もったりすることは稀だそうですが、今年は例外だそうで。

よって、わがジープもご覧の通りの有様です(笑)。

 

走れないのだから仕方ありません。

まあ元々スタッドレスじゃないし、ガソリンも高いし、通勤はバスだし。

 

修理するにしても何にしても、雪が解けるまではこのままです。

雪が解けるまでに修理の勉強をして、何とか自分で修理できるようにしたいところです。

 

 

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さて先日、会社の健康診断がありました。

 

シフトの都合で空いていた平日に近所の病院に行き、無事健診も終わったので、

自分用の除雪スコップを購入し、放置していたジープの周りの雪かきをしていました。

(ご覧の通り、まったく動いていないので雪が貯まる一方なのです(笑))

 

そうすると、いつの間にか見慣れない高齢者の男性がじっと僕を見つめていたのです。

入居者ではないようです。

 

そのうちどこかへ行くだろうと思って放置していたのですが(笑)、その気配はなし。

じろじろ見られてイラッとしていた僕は「何か御用ですか?」と聞きました。

 

高齢者の方は「いやぁ‥」と口ごもっていましたが、意を決したのか、

 

「いや、除雪の仕方知らねえなあと思って‥!」

 

などと言うではないですか!

 

僕は内心、(#^ω^) と思いましたが(笑)、

あえて「そんなに下手ですかねえw」と明るく答えました。

 

ところが老人の言いたかったのは僕のスコップ使いではなく、

寮の駐車場の除雪のことだったのです。

 

実は老人はかつてここの寮の入居者で、かつて住んでいた者として、

「相変わらず下手な除雪してるなあ」と思ったらしいのです。

 

それからはその御老人、もごもごしゃべっていたのが嘘のように、

堰を切ったかのように昔は景気が良かったこと、パチンコに通い詰めて相当稼いだこと、でも社会保険のことも考えてお金を温存していたことなどを話し始めました。

 

僕は早く雪かきを終わらせ、近所で買ったザンギ弁当を食べたかったのですが(笑)、

老人は良い話し相手が出来たとばかりにいつまでも話しています。

(何しに来たんだよ(笑))

まあそこそこ面白い、景気の良かった往年を偲ばせる昔話ではあったのですが。

 

そうすると今度は後ろの寮の方から声を掛けられました。

 

振り向くと今度は入居者の両親とおぼしき老夫婦が、

「○○に会いたいのですが‥」と話しかけてきたのです。

 

なんで雪かきしてる俺に‥とは思ったのですが、

どうやら雪かきをしていたことで職員と間違えられたらしいのです。

 

「事務所に行けば職員がいますから…」と言って正面玄関に老夫婦を案内しようと、

後を見るともう先ほどの老人は姿をくらませていました。

 

話がとりとめのない話になっていたので

きっと丁度良い切り上げ時だと思ったのでしょう(笑)。

 

事務所の受付に行きましたが、職員は見回りのため不在でした。

僕がスマホを取り出し連絡しようとしたところ、

運よく職員が帰ってきたので、僕は後を任せ、ジープに戻りました。

 

雪かきのついでに、周りの氷を割ることにしました。

その日は晴れていて、氷が解けつつあったからです。

氷を割っていると先ほどの老夫婦がやってきてお礼を言い、去っていきました。

 

雪を割り終えた僕は部屋に戻り、夕方近くなっていましたが弁当を食べました。

ちなみに先ほどの部屋から撮った画像は、

僕が氷を割って部屋に戻った直後、他の入居者が引き続いて割っているところです。

 

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そんな訳で、ただそれだけの話なんですけどね(笑)。

 

でも前にも見知らぬ老人に話しかけられたことがありまして、

寮の向かいのマックスバリューの駐車場にジープに停めたところ、

元・三菱の営業マンだったという方に「懐かしいなあ」と言われたんです。

 

僕は話好きではなく、多分、話しかけやすそうな外見もしていません。

でもこうして見知らぬ年配の方々が話しかけてくるのはやはり、

我が愛車・三菱ジープJ37のレトロな外見のおかげなんじゃないかと思うんですよ。

 

これがもしレジャー趣味丸出しの幌タイプのジープだったらこうはならないんじゃあないかと。わからないですけど。

 

『キュリアス』という、あまり売っているところをみかけないマニアックな四駆・旧車の雑誌をご存知でしょうか?

 

 

そこの編集長もJ30系に乗っているのですが、取材に行っても気のせいかそのジープのおかげで取材の話がしやすいという一文を、前にどこかで読んだことがありました。

 

「話かけやすくなる車」ってなかなかないですよね。

思えば北広島のアパートに住んでいた時も、隣の年配の方とジープのおかげで親しくなれました。

土木会社で先輩に怒られた後も、僕がジープにいる時、なんだかんだ言って先輩方がジープをいじって故障個所を直してくれたこともありました。

 

今は動かないこいつですが、何とか走れるようにして、またどこかで変な老人に話しかけられてみたいものです(笑)。