ブラキストン線をジープで超えて西比利亜へ

旧ブログ『ツングースカ大爆発』から引っ越しました。


※ガンプラやニコニコ動画などオタクネタは、
もうひとつのブログ 『アンスリノの宙域で鈍く輝く』の方へ!

北海道を三菱ジープで走るために ~3種のパテでサビ補修~ ※グロ注意


先日Amazonで、タイヤを外すためのトルクレンチ、チェーンを買いました。



 

チェーンはオールシーズンタイヤで対応できないアイスバーン用。
「スプレー式のチェーン」なるものも買ってみました。
これからチェーンの装着の練習もするつもりです。

トルクレンチを買ったのは、タイヤを外し、
タイヤハウスにサビ対策の『ノックスドール』をコーティングするため。

タイヤ職人がセッティングしてくれたタイヤを外すなど恐れ多いですが、
パンクがあればどのみち外すことになるので、いざという時の練習も兼ねています。


さて、今回は以前からの懸案事項だったサビの補修作業の話。

ジープを買った時から気にはなっていたのですが、大掛かりな作業になるので、
延び延びになっていました。
ですが、これから北海道に渡り、融雪剤の塩化カルシウムを浴びれば、
サビが悪化することは目に見えています。
(というより、有識者にとって北海道でジープに乗るのはナンセンスらしいです(笑))

融雪剤対策は、ノックスドールのコーティングで対応しますが、
まずは現在確認できるサビを削り落とし、パテで補修していきたいと思います。

ではまず床のサビから。
シートをめくり、サビをドライバーやハンマーで削っていきます。

   

目に見えるサビ以上に、サビは進行していました。
叩いたり削ってもいくらでもサビの箇所が出てきます。

この車はかつてレストアされていたらしく、床はほとんどパテで覆われていました。
ですが、パテと板金のあいだにサビが発生し、こういう事態になってしまったようです。



ガリガリと削り落とした後は掃除機でサビを除去。

掃除機は前にも買って持っていたのですが、
今回のサビ掃除のためにもう少しパワーのあるタイプに買い換えました。
5000円ぐらいでしたがなかなかの吸引力です。





気になったのが床の謎の穴。

ゴムで蓋がされているのです。
あとでわかったのですが、サイドシルにも同じようなゴムの蓋の穴がありました。

ジープは運転席も水洗いできると聞いたことがあります。
その際、この穴から水を捨てるのでしょう。
サイドシルも、内部を掃除するため?

クッソ~! 
取り扱い説明書(絶版)があればわかるのに!


発掘したイデオンを試行錯誤して使っているコスモやべスの気分です。




そのサイドシルに空いた穴にワイヤーブラシを突っ込み、
中のサビを掻き出します。

土砂のようなサビがドサーッと出てきます。
今までは見てみぬふりをしてきたが、今日という日はそうはいかぬぞ!

‥車体の下側に限らず、フロントガラスやドアの上にもサビはありました。
それどころか、見えてる箇所以上に腐食が進んでいて、
穴を叩いていると塗装が剥がれ、腐食箇所からボロボロと穴は広がるばかりでした‥。




サビを粗目のサンドペーパーで削った後は、中にサビ転換剤・レノバスプレーを塗布。
2000円以上するレノバを、今まで何本買ったことか‥(遠い目)。






   


レノバを吹いたら乾燥を待ちます。
渡良瀬で一人ジンギスカンをやったり(笑)。





近くのジャパンミートに、冷凍ラム肉と
道民必携の「ベル 成吉思汗のたれ」があったので思わず買ってしまったのです。

これから北海道の民に戻るわけですから、ジンギスカンの練習もしておかねばな‥。




さて、レノバが乾燥したところでパテ埋めをしていきます。
ですが、サビ穴が大きいので、すべてをパテで埋めるとなるとちょっと大変‥

なので、思い切ってゴミのビニールを穴に詰めることに(笑)。
ショップでこんな修理してたら怒られるでしょうが、自分でやるならかまへんでしょ!






前に吹いておいたレノバが紫に変色してて、手ごたえを感じます‥。
ゴミを詰め終わったらパテを練ります。

市販されているパテはどれが一番いいかわからなかったので、
テストも兼ねて3種類買ってみました。

まずは繊維が練りこまれたカーボンタイプ。

買ったタイプは使い切りらしく、水ようかんのような容器に硬化剤を全部混ぜ、
作ったパテを一回に全部使います。
僕はちびちび使おうと思っていたので全部硬化させてしまい、一個無駄にしました‥。

 


次はWAVEのミリプットで使い慣れた、二種混合のエポキシタイプ。
混ぜるのに結構、力と時間がかかります。
(WAVEのパテは勿論使ってません(笑))

  

 


そして最後に「モリモリ」のようなポリパテ風の厚づけパテ。
やっぱりこれが使いやすいかなあ‥
自分で使いたい分だけ混ぜて作れるので。

車用のパテには「厚づけ」「うすづけ」があり、
「厚づけ」とは下地や穴埋め、
「うすづけ」は表面のキズ埋めや仕上げに使うようです。

‥まるでプラモの改造みたいですネ(まあ同じですけど)。

  

  
 
‥今でこそプラモ用のパテは量販店でも普通に買える世の中ですが、
昔のモデラーはポリパテやエポパテを車用品から流用していたとか。
なるほど、納得ですね(笑)。
(ちなみに複製用のシリコーン歯科医師用のものを分けてもらっていたのだとか)

閑話休題
それでは各種のパテをサビ穴に盛っていきます。

カーボンパテは、強度が必要そうな、ドアの付け根の部分にゴッテリと。
どうせ全部硬化しちゃうので出し惜しみしません。

よく指を切った、腐食して残った硬い金属部分も、
危ないので尖った部分をコーティングするように盛ってやりました。

貴様にとどめを刺せるなんて気分いいぜーーーッ!!シュトロハイム風に)

   


エポキシタイプは、液状だと垂れてきそうな上の部分に。
食いつきが心配でしたが、しっかりとくっついてくれました。


   


量が多いポリパテタイプは面積の広い、床の腐食部分に。
とにかく面積が広いので、いくら混合させても足りません(笑)。
チューブタイプを2本消費したので、量の多い缶タイプにすればよかったと後悔。

古いパテを叩き割り、新しいパテを塗っていきます。
前のオーナーも同じようなことをしていたんでしょうか‥。





パテを盛り終わったらペーパーで整形していきます。
荒いペーパーでガリガリと。

まあどーせシートで隠れるので大体平らになればオッケー。
こんな匙加減の補修も個人DIYならではですね~。




ちなみにペーパーかけるのは床だけ。
外側はサフ吹いて塗装するのが手間なので後回し(笑)。
(こういうところもプラモみたい)

    


外見は最悪ですが、
こんなジープ盗む奴はいないだろうから防犯効果も期待できるでしょう(適当)

ちなみに雨が降ったあと見てみたら、パテと金属の境目に赤サビが。うーむ‥
中にレノバ吹いたので、これ以上広がることは無いでしょうが‥。
正直、個人での補修はこれが限界です。

とりあえず、これで「外見の」補修はよしとしましょう。
ですが、サビはまだまだ。今度は「内部の」サビ。

前から気になっていたのですが、
天井のシートにはうっすらとカビらしいシミがありました。

また、天井のフチを指で押してみると「ザリッ」と、乾いたサビの感触が。
なので、今回思い切って天井のシートを剥がしてみました。






いやあ錆びてる錆びてる(笑)。

もう笑うしかありません。
ただ気づいたのが、錆びてるのは溶接個所だけなんですよ。
そしてそのサビの箇所は、それぞれフロントガラスやドアの上など、
表側のサビ穴が酷かった場所に一致するのです。
どうやら、経年劣化で雨がどこからか侵入し、溶接個所を腐食させ、
穴を開けた、というのが真相のようです。

まあ、走ってたらある日、天井が丸ごと外れて飛んだ!
という、最悪なことにはならないみたいですが、このまま放置はできません。
何日かかけて、天井のサビを削り、カスを掃除機で吸っていく作業を続けました。










いやもうサビが出るわ出るわ‥。
こんなに錆びちゃって大丈夫なの?って思うぐらい出ましたわ。

でもまあ、もう錆びちゃってますからね。掃除するだけですよ。

地道に毎日マリン船長(17歳)の配信を聴きながら一日2時間、
一週間かけて掃除を続けました。






腐食したサビを削り落としたら、さすがにペーパーかけてパテを盛るわけにはいかず、
レノバスプレーを吹いて終わりとしました。
(一本2500円のレノバをさらに2本消費‥)

でも、かなりのレノバを吹いたので、腐食箇所に浸透し、雨漏りも今後は減るでしょう。
レノバは結構粘度が高いので、浸透箇所を塞ぐはず(願望)。
少なくともこれ以上酷くはならないでしょう。

よって、ジープ購入以来続いてきたサビとの抗争は、今回を持って一応の決着とします!
勝利記念に、クソダサい、昔の「自家用車シール」を貼って終了!