ブラキストン線をジープで超えて西比利亜へ

旧ブログ『ツングースカ大爆発』から引っ越しました。


※ガンプラやニコニコ動画などオタクネタは、
もうひとつのブログ 『アンスリノの宙域で鈍く輝く』の方へ!

ジープとグライダーと田中正造

ご無沙汰しています。
巷はすっかりコロナウイルスの脅威に晒されているようで。

『アーニャと模型と東側兵器』ワルシャワ条約機構を扱う予定なので
図書館で関連資料を借りて返しに行こうとしたら、図書館が閉鎖されていました‥




しかもこの記事を書いている今日、会社からメールが来て、

寮の近くの病院でコロナウイルス罹患者が確認された
とのこと。

ブルブル…。
今、世界で総力を挙げてワクチンを開発しているそうですが、
この図書館で『アイアムレジェンド』DVDも借りていたので恐怖は倍増ですよ(笑)。
罹患者はみんなゾンビになってしまうのか。
それとも北朝鮮みたいに銃殺されてしまうのでしょうか。

ウイルス発生源の国は「アメリカの生物兵器だ」とか言い始めるし、
世界中で迷信じみたウイルス予防策が飛び交いはじめ、
日本ですら過去の笑い話だった「トイレットペーパーの買い占め」が復活する始末。

みんな、白人や処女の生き血を呑もうとするアフリカ人を笑えませんよ!
中世のペストの時もこうだったんでしょうか。

キューバ危機」の頃は、東も西もリーダーが「まだ」良識的な人間でした。
だから辛うじて核戦争を回避できましたが、
正直、今の時代のリーダーどもには不安しかありませんね(笑)。

ああもう、おっかなくて人の多いところに出かけられない‥と思っていたら、
みんなけっこう、普通に出かけてるんですよね(笑)。
まあマスクしようにも在庫は無いし、してもしなくても効果はないらしいし。

会社からも、人の多いところには行くなと通達されているんですが、
まあ僕が週末に通い詰めている場所は、むしろ人口密度は少ないから大丈夫かと。



 




そう、ジープが点検から戻ってきたので、ここんとこ毎週、
BBQのできる公園に通い詰めているのです。

…ちなみにうちのジープ、後輪からオイルが漏れててシューを交換したんですが、
取り寄せたこのシュー、在庫が日本に4個しか無かったそうで(笑)。




まあいざとなればシューは張替えで凌ぐとして…
今回はミコヤンのBBQライフを紹介していくことにします。

まずは埼玉県は羽生市利根川河川敷にある「羽生スカイスポーツ公園」のご紹介。


 
 

  

その名の通り、飛行機に関係のある公園で、敷地内にグライダーの発着場や、
昔の航空自衛隊で使っていた練習機を展示していたりします。


   


こんな風に、グライダーが家族連れのテントの上を普通に飛んでいるのです。
どうも利根川沿いはグライダーの練習場が多いようで、
以前に千代田町に出かけたときに見かけたグライダーもその一派のようです。


  

こんな風にグライダーの格納庫が普通にあったり。
(グライダーを貸し出しているんでしょうか?おいくら?)

そしてそんな公園の敷地の一部がBBQ用に開放されているので、
ミコヤンは火を起こす練習を兼ね、1000円ぐらいで毎週焼き肉をしているのです。

食後は、去年の夏には失敗したコーヒーを楽しんでいたり。



この公園のいいところは、係員がいないので許可申請や料金など必要なく、
勝手にサッと肉を持ち込んでサッと焼いて帰って来れること。
意外と、無許可でたき火ができる公園ってのは少ないですからね~。

ちなみに寮から車で片道30分ほど。20kmぐらいでしょうか。


  

さて、そしてもう一か所が栃木と群馬の県境にある渡良瀬遊水地

正確には北は栃木、群馬、南は埼玉、そして足を伸ばして千葉、茨城と、
なんと5つの県にまたがっています。






夏にはこの五つの県を踏破するウォーキングイベントもあるそうで。
ミコヤンもぜひ参加してみたいと思っています。

ちなみにこの渡良瀬遊水地、かの足尾銅山鉱毒事件の後に作られました。

元々、利根川やその他の川の流域は大雨のたびに氾濫を繰り返していました。
そのため、高台に避難所を兼ねた蔵「水塚」を建てたり、屋根裏に舟が常備されていたり。
舟があるのが当たり前なほど氾濫が多かったのでしょう。





そう、渡良瀬遊水地とは、実は「平地のダム」だったのです。

ですが結果、衆議院議員田中正造の奔走も虚しく、
鉱毒事件の舞台・谷中村谷中湖となり、湖の底に沈むことに‥。

でも彼の行動は無駄ではなかったと思います。いやむしろ彼のおかげでしょう。
彼のおかげで事の重大さに気づいた政府は行動を起こし、
結果、矢中村は消失してしまいましたが、その代わり近辺流域の氾濫は無くなりました。
僕が中学の時の国語の教科書では、田中正造は報われることなく生涯を終えた、
みたいな書き方でしたが、政府は非を認めませんでしたが、対策はおこなったのです。

その成果は去年、十分に発揮されました。この二つの画像を見て下さい。

   

左が通常時の遊水地。
右が去年の台風19号の襲来時。

茶色く濁り、若干あふれてはいますが、結果は一目瞭然! 
GJすぎます!


そして遊水地は浄水施設でもあります。
なんでも、湖周辺に生えるヨシなどの植物の根がフィルターになって、
かつての銅山の鉱毒など、有害物質をろ過し、浄化した水を関東に供給しているのです。

たしかヨシはスゲと同じもので、近年に海外から安いスゲが入ってくるまでは、
国内のスゲガサなどの材料はここのものが使われていたのだとか。

そして毎年、「ヨシ焼き」というイベントがあるのですが、
今年はコロナウイルスのせいで自粛を呼び掛けているそうで残念でなりません。



この「ヨシ焼き」によって、冬に腐ってしまったヨシを一掃し、
可燃物を除去して野火を防止したり、様々な植物の植生を助けるのだとか。

このイベントには多くの人が例年集まるようで僕も見学を考えていたのですが、
先述の通り、今年は管理団体が人々に集まらないよう呼びかけているのです。
(ヨシ焼き自体はやると思います)




さて、そんなわけで、様々な機能を持つ渡良瀬遊水地
広大な敷地のおかげで多種多様な動植物が生活する地域でもあり、
市民の憩いの場所となる公園でもあります。
そして僕は最近この遊水地に毎週日曜、入り浸っているというわけです。
どうですこの景色。まるでアフリカの自然公園のよう。





駐車場の地面には茶色い泥が残り、去年の台風19号の惨禍を思い出させます。
ここいらも水の底だったんでしょうなあ‥。




BBQが出来る範囲はごく限られたエリアなのですが、混雑もせず、
僕も安心して一人BBQに励むことが出来ます。





最近は飯盒で飯を炊くことをマスターしました。
ぶっつけ本番で若干焦げましたがうまく炊けました。
慣れてみると飯盒で飯を炊くのはとても楽!すばらしい道具です。
食器や茶わん代わりに使えるのも楽でいいし。



  

味を占めて今度は丸型飯盒を買い、カレーを作って寮に持ち込む始末(笑)。

カレールーが100円ちょい。
野菜が200円ぐらい(バラで一個30円ぐらい)。

なんと300円ぐらいで、一週間分の野菜たっぷりな食料が手に入るのです。
寮の食事はまあ安いけど、野菜が少ないのですよ。
自炊禁止だし‥。


まあ、こんな感じで(安い)アウトドア生活を満喫している今日この頃です。
このブログを書いている明日はハンバーグとロールキャベツにチャレンジします。



【おまけ】




ギャグマンガ日和』で松尾芭蕉

「五月雨を 集めて速し‥ べにましこっ!!」

って叫んでたけど、鳥の名前だったんだアレ(笑)。