ブラキストン線をジープで超えて西比利亜へ

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内定取れました。ですが‥

ご心配をおかけしました‥本日、内定をいただきました。

明日、社員契約などの手続きのため再び会社に行ってきます。
「内定」と書きましたが、正確にはとりあえず4カ月の試用期間。
さらに重機オペレーターではなく土木作業員としてスタートとなりました。

あまりに受からないのでミコヤン、
ここ一週間というもの、警備員か介護職員かフォークマンに戻るかで悩んでました。
目指していた重機オペレーターへは遠回りになりそうですが、ベストな結末だと思います。
なぜか?
そして面接を受けたとき、落ち続けていた理由もわかりました。
それを含め、ここ最近のいきさつを説明していきたいと思います。


内定をいただいたのは北広島の外れにある道路工事系の建設会社です。
実はミコヤン、ハロワを通じて一社、履歴書を送っていました。
でもどうせ落ちるか無視だろうと思い、開き直ってウェブ上から2社、応募することに。
そしたら応募した一社からその夜にメールがあり、「明日朝8時半に電話します」とのこと。今までこんなダイレクトな反応はありませんでした。
翌朝時間通りに電話があり、面接日はいつでもいいと答えると「今日の昼は?」

はっや(笑)。
驚きはしましたが好反応と思い、承諾しました。

履歴書を手書きで用意するのは大変なので、ある応募からPCでの作成に切り替えていました。
おかげで履歴書はすぐに用意でき、セブンで印刷した後に図書館で面接の対策。
慌ただしく受け答えをまとめていたらすぐに時間。
着慣れないスーツに袖を通し、ジープを荒れ地の広がる町はずれに向かわせます。

面接場所は廃墟化と見まごうほどの建設現場風の敷地。
でもちゃんと重機や車もあります。
ボロボロの二階に事務所があるらしく、プレハブの前にジープを停めます。
面接担当者の名前を忘れ、慌ててメモを探します‥。
面接官は監督風の作業着の男性と、その部下の叩き上げの現場リーダー風の二人でした。


面接官が言うには、すぐに重機オペレーターとして働くのは無理だが、まず土木作業員として入って現場に馴れてもらい、余裕があるときに重機を練習したり資格を取ったりしてステップアップしては?とのことでした。

確かに、ミコヤンにはひとつ矛盾がありました。
重機オペレーターになりたいという希望がある一方で、でもすぐ出来るのか?という。
今まで応募を無視され続けていたのは、即戦力を求められていたからだったのです。
見習い募集もありますが、普通40代に最初から教えるなどやってられない。
先方は申し訳なさそうにこちらの顔色を窺うように慎重に、かつ本音を交えて話してくれましたが、一言一句がすべて自分に突き刺さしました。
薄々わかってはいましたが、重機オペはそんな甘いもんじゃなかったのです。

ちなみにその会社によくある求人が
「ドライバーをやってたけど現場仕事を知らない」というもの。
これも残念ながら同じようにお断りの対象とのこと。
建設現場をそもそも知らないと現場には入れられないのです。重機も同じ。
そしてたいていのドライバーは40代50代ですから、一から現場を覚えるとなると…
みたいな。

他にも、以前に56歳の男性が、資格を取った、と重機オペに応募してきたそうです。
でもその人、前の仕事はずーっと整体師で自分も腰が痛いって言うんですよ(笑)。
現場仕事の経験もないとのこと。
思わず吹き出してしまいましたが、自分も似たような就活をしていたのだから笑えません。

ともあれ、そんな笑い話も交えて面接…というより説明?は進み、土木作業員からのスタートで良いのなら…という話に落ち着きました。
最初は辛いが色々資格を取れば収入も上がっていく。
ミコヤンさんまだ若くて体もしっかりしてるし、外に停めてるジープの維持できて好きなところいけるようになるし、うちはレッカーも溶接機もあるからスタックしたジープ自分で移動して修理できるようにもなるし、グリスアップもオイル交換も出来るようになりますよ、とも(笑)。
(ミコヤンが自己アピールに何と書いたかはお察しください)



確かに僕の希望はすぐには通りません。
でも一から現場を、しかも収入を得ながら教えてもらえるならむしろ大歓迎ではないでしょうか。
待遇は日給が一万とのことでしたが、ミコヤンは他に警備員や介護職を考えていた時、収入の低さに悩んでいたので異存はありません。
正直ギリギリですが、おそらく今のミコヤンにこれ以上の条件は得られないでしょう。


他に、体を使う仕事だし、体育会系のノリだから腹が立つ言いかたをされることもある、と釘を刺されました。
普通の40代50代は今までのキャリアがあるから、そういう扱いに耐えきれないとのこと。

ミコヤンも短気な方ですが、今回の就活で自分にキャリアが何もないことを思い知らされたばかりで、「働かせてください…何でもしますから」状態でした。
昔から肉体系のアルバイトをしてきたし、期間工の時も社員から無視されていたし、むしろ他のミドルシニアよりは底辺生活に耐性があるかもしれない。
これからは怠ければ無能のまま人生詰み、耐えて成長できれば収入も地位も上がっていく、最後のチャンスかもしれません。

典型的なニートの口癖のようですが、今までのミコヤンは本気を出していなかったんだと思います。仕事がきつくても

「俺が本当にやりたい仕事じゃないから」
「何なら他に仕事はあるし」
「俺以外もクズじゃねえか」
「俺はただのサラリーマンで一生を終わる人間じゃない」
「俺は動画作ってるし」
「本気を出すのは北海道に落ち着いてから」


こんな事考えてる人間が面白い動画作ったり、プラモを上手に作ったり、
アーニャに相応しいPになれますかね?
(???「それより、変な動画作るのやめてくれません?」)

今にして思えば楽をしたい言い訳、逃げ道を探してたように思えます。

4年ほど前、フォークマンをやっていたときは繁忙期が辛く、閑散期ですら動画を作ったり、
模型を作ることもせず、といって何かを成し遂げたわけじゃなく、ダラダラしていた時期がミコヤンにはありました。
(まあ、あそこで朽ち果てるより逃げ出したのは正解でしたけど(笑))


なので!

ミコヤンは人生のV字回復を目指したいと思います!
今更ですが!



「最後に賭けられるのは、自分自身である。
自分以外に賭けられるものなんかあらへんのや。
自分に賭けられへん者は、人生で成功なんかでけへん。
ワシはそう断言する」


青木雄二罪と罰 ~ナニワ人生学』より抜粋)




…今日届いてさっき読んでた本です。

偉そうに引用しておきながら古本で買ってえろうすまんの~。かんにんしてや!
ミコヤンは仕事で落ち込んだとき、『ナニワ金融道』を読んで勇気をもらっています。
(青木先生もドストエフスキー好きで「共産主義者」だそうで‥)


…さて、後日談です(まだ続くのかよ)。
面接が終わり、ミコヤンが乗ってきたボロジープの話に花が咲き、
セイコマでお祝いして北海道博物館(5km先)で羽を伸ばしていた夕方、
並行して応募していた会社から着信がありました。

慌てて館内の隅っこに行き、おそるおそる出たところ、
重機オペの実務経験は?と人のよさそうな年配の方に聞かれました。
何と答えたらいいか悩みましたが、ありません、と答えたところ、
向こうは「うーん…」と困っているようす。

思い切って、さっき他所で内定もらったんですが!
(※この時点で娘(内定)の居場所はわかっていません)
と言うと、「あ、そう。じゃあ…」とあっさり了承していただきました。
こちらはもう平謝り。でも結果オーライでした。

そして家に帰って寝る前、郵便受けを見ると大きな封筒が。
差出人はハロワから応募した岩見沢の会社。
期待と不安に駆られながら開封したところ「残念ですが‥」の一文と、
送付した履歴書が同封されていました。

今までに数社に応募しましたが、ちゃんと履歴書を返してくれたのはここだけ。
グーグルマップの口コミで「連絡が無い!」と怒りのコメントもあった会社でしたが、
実はちゃんとした会社だったのかもしれません。

よっしゃ!三方丸く収まった!

ミコヤン、これから道内一の営業マン…じゃなかった重機オペ目指します!一兵卒から!